〜「シルクロード ・4」〜

 <天池> ウルムチの北東の郊外にある池。
 砂漠のような小石混じりの大地が続いたり、涸れ川があったり、水量豊かな清流があったり、黄菫があったり、羊、やぎの群れがいたり、浮き浮きとバスの旅は続きます。
 夏の頃は避暑地なのか道中には日本でいうなら国民休暇村といった風情のパオがあったりする。
 バスの大駐車場から天池(標高約2000mのところにある)のある山へ、長い長いリフトがあった。丁度、観光シーズンが終わったところでリフトは運転休止中。運転中でも日本人観光客はリフト事故があって以来乗せないことにしているとガイドが言っていたが、命知らずの私でも乗りたくない不安定さで山から山へと中空に続くリフトだったなぁ。
 天池は寒かった!池上に遊覧船が動いていくと寒風を切り進むよう。鼻がチーンとして手の感覚も無い程。それでも最初の観光地とあって、一行は凍える指で雪のボゴダ峰(流れる雲の中、見えたような見えないような。。)を撮りまくったのでした。

   
     <楼蘭の美女のミイラ> ウイグル自治区の博物館で、4000年前の楼蘭出土の美女のミイラを見た。10年以上も前、日本にこのミイラが来たとき、長蛇の列をものともせずやっと見ることができたときの感動がウソのよう。何気にコロッとガラス棺に入っておいてあるではないか!他にもいっぱいいっぱい。美女と同じ紅毛のヨーロッパ系の美男美女と子供のミイラを見た。日本ではミイラは珍しいけど、ここでは普通にミイラってできちゃうのネ、という妙な感動。
 この博物館での驚きは次のことに尽きる。突然、博物館ガイドが「博物館の建設費のために、所蔵品を売っているので買ってください」と骨董品(比較的新しい品もある)の陳列場所に案内したことだ。「値段も交渉次第ですよ!」も驚きだけど、玻璃(七宝焼きみたいなもの)の立女像を3分の1位まで値切って7万円で買った人がいた。それも政府の保証書付ですよ。摩訶不思議の世界の私はアリスという気分。ここの骨董品て無尽蔵なのか?

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